高野山で感じた、祈りの力と心を整える時間 #93

先日、和歌山県にある高野山を訪れました。

弘法大師・空海が開いた高野山は、1200年以上にわたり、人々の祈りを受け継いできた真言密教の聖地です。

目次

祈りとは、何かを願うことだけではない

私たちは、困ったことが起きたときや、人生の転機を迎えたとき、神仏に手を合わせることがあります。

健康でありますように。

大切な人が幸せでありますように。

今抱えている問題が、よい方向へ進みますように。

祈りには、さまざまな形があります。

けれど、祈りとは、ただ願いを叶えてもらうためだけのものではなく

静かに手を合わせ、自分の心を見つめる。

今あるものに感謝し、自分がこれからどう生きていくのかを考える。

そんな時間が、本来の祈りなのかと最近は感じています。

弘法大師・空海への祈りは、今も続いている

この日は、運良く 生身供(しょうじんぐ)に遭遇することができました。

高野山では、弘法大師・空海は835年に入定された後も、奥之院で深い瞑想を続けていると信じられています。

そのため、今も毎日、弘法大師にお食事が届けられ

約1200年にわたり受け継がれてきた、この祈りの営みをみれたことに感謝を感じます。

時代が変わっても、人々の暮らしが変わっても、目には見えない存在を敬い、感謝する日本人の心を感じます。

見えない存在からのご縁繋ぎ

今回、結縁灌頂(けちえんかんじょう)を受ける機会にも恵まれました。

結縁灌頂は、仏様とのご縁を結ぶ、真言密教の大切な儀式です。

私たちは日常のなかでも、さまざまなご縁によって生きています。

人との出会い。

何気なく耳にした言葉。

偶然訪れることになった場所。

そのときには意味が分からなかった出来事が、後になって人生の大切な転機だったと気づくこともあります。

ご縁とは、必ずしも自分にとって都合のよいことばかりではない場合もありますが、

思い通りにならない経験を通して、自分の考え方や生き方を見つめ直すように起こっています。

大切なのは、起こる出来事に振り回されるのではなく、そこから何を学び、どう行動していくか。

その積み重ねが、これからの人生を少しずつ変えていくそうです。

心が整うと、見える景色も変わってくる

日々、さまざまなご相談をお受けするなかで感じることがあります。

それは、心が不安や焦りでいっぱいになっているときほど、物事を冷静に見ることが難しくなるということです。

人間関係の悩み、将来への不安、思うように進まない現実。

そんなとき、無理に答えを出そうとするよりも、一度心を落ち着かせる時間が必要なこともあります。

自然のなかを歩く。

静かな場所で深呼吸をする。

感謝できることを思い出してみる。

特別なことをしなくても、心を整える方法は身近なところにあります。

そして、心が少し落ち着くと、今まで気づかなかった選択肢が見えてくることもあります。

現実を変えるためには、行動することも大切です。

だけど、その行動を選ぶ自分自身の心が、どのような状態にあるのか。

それが、一番大切なのです。

大切にしたい、日々の祈り

私は、長い間を祈りの習慣ができていて、

お寺や神社では、お勤めというのでしょうか。

気がつけば習慣になっていました。

朝、新しい一日を迎えられたことに感謝することから始まります。

こんな小さな習慣も、とても心を穏やかにしてくれます。

目に見える現実を大切にしながら、目には見えない心の世界にも目を向ける。

その両方を大切にしていきたいと、改めて感じた高野山での一日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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